「10年も乗った車、もう値段なんて付かないよね…」
車の売却を考えたとき、年式や走行距離を見て諦めてしまう方は少なくありません。特に走行距離が10万kmを超えていると、「廃車にするしかない」と思い込んでしまうケースも多いようです。
しかし実際には、10年落ち・10万km超の車でも買取価格が付くケースは珍しくありません。2026年現在、10年落ちに該当する2016年式の車両は、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備が普及し始めた世代であり、それ以前の10年落ち車両と比べて残価率が高い傾向にあります。車種によっては数十万円の値が付くことも珍しくありません。
成田市や印西市をはじめとする北総エリアは、通勤・買い物・送迎と日常のあらゆる場面で車を使う地域です。成田空港周辺への通勤や印西エリアからの通学送迎など、年間走行距離が1.5万〜2万kmに達する方も珍しくなく、5〜6年で10万kmに届くこともあります。この地域の方にとって「10万km」は通過点であり、過走行だからと諦める必要はありません。
この記事では、古い車がなぜ売れるのか、どんな車に値段が付きやすいのか、そして少しでも高く売るためのコツを分かりやすく解説します。

目次~もくじ~
10年落ちの車でも売れる理由
結論から言えば、10年落ちの車でも多くの場合、買取価格が付きます。その背景には主に3つの理由があります。
海外市場での需要がある
日本の中古車は海外で高い評価を受けています。その理由は、日本の厳格な車検制度により定期的な点検・整備が義務付けられているため、10万km走行後でもエンジンや足回りの状態が良好な車両が多いからです。
また、日本は舗装道路が中心であるため、海外の車両に比べてサスペンションの消耗が少ない点も評価されています。UAE、モンゴルをはじめとする新興国では日本車の需要が高く、トヨタ車を中心にハイブリッドカーやSUVの人気が特に高い状況です。
成田市の近隣、特に富里市や芝山町周辺には海外輸出を手がける業者やバイヤーが集まるヤードが点在しています。こうした地域特性もあり、成田エリアの方は海外輸出ルートを持つ業者にアクセスしやすい環境にあります。
部品・資源としての価値がある
走行不能な車であっても、エンジンやトランスミッション、電装系パーツなどには再利用価値があります。さらに、車体そのものも鉄やアルミなどの金属資源として取引されるため、「価値ゼロ」になることはほとんどありません。
国内の中古車市場でも需要がある
軽自動車やミニバンなど、実用性の高い車種は中古車市場での需要が安定しています。特に成田・印西エリアのような車社会の地域では、通勤や買い物に使うセカンドカーとしての需要が底堅く、10万km超でも程度の良い車両には買い手が付きます。
走行距離が多い車両であっても、地元の買取業者はこの地域の使用環境を理解しているため、走行距離だけで大幅に値崩れするとは限りません。
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走行距離10万kmの査定事情
「10万km」は中古車市場でよく語られる節目ですが、実際のところどの程度査定に影響するのでしょうか。
10万kmが節目とされる理由
走行距離10万kmが査定の境目とされるのには、実務的な根拠があります。
まず、タイミングベルトやゴム類、足回りのブッシュといった主要部品の交換推奨時期と重なるため、購入後の整備コストが見込まれることが査定額に反映されます。
また、中古車の検索サイトでは「走行距離10万km以下」を条件に設定する購入者が多く、10万kmを超えると販売機会が減る傾向にあります。
なお、日本自動車査定協会(JAAI)の基準では、年間走行距離8,000km〜10,000km程度が標準とされており、10年経過時に10万km前後であれば標準的な使用範囲内と見なされます。
距離だけで価値は決まらない
10万kmを超えていても、定期的なメンテナンスを行っていた車両は評価が変わります。JAAIの基準では、法定点検整備記録簿(メンテナンスノート)が完備されている場合、加点対象として評価される仕組みがあります。
走行距離の数字だけを見て「売れない」と判断するのは早計です。車の状態や整備履歴を含めた総合的な評価で査定額は決まります。
古い車でも値段が付きやすい車の特徴
10年落ちでも買取価格が期待できる車には、いくつかの共通点があります。以下は2026年現在の10年落ち(2016年式前後)を基準とした目安です。
軽自動車(特にスーパーハイトワゴン)
N-BOX、タント、スペーシアといったスーパーハイトワゴンは、子育て世代からの需要が極めて高く、10年経過後も新車価格の10〜20%程度の価値を維持するケースがあります。買取相場の目安は20万〜40万円程度です。
SUV・クロスカントリー
ジムニーやハスラーのように趣味性と希少性の高い車種は、10年落ちでも驚異的な残価率を誇ります。ジムニーの場合、30万〜90万円程度の買取相場が見込まれることもあります。
ミニバン
30系アルファード・ヴェルファイアは、ファミリー層や法人需要に支えられ、10年経過後もリセールバリューが非常に高い傾向にあります。走行距離や状態によりますが、2016年式であれば50万円以上の査定が付くケースも確認されています。
ハイブリッドカー
50系プリウスやアクアなどのハイブリッド車は、燃費性能への信頼から国内外で安定した需要があります。2016年式の50系プリウスであれば、走行距離10万km超でも40万〜70万円前後の査定が出るケースも見られます。安全装備の充実した世代でもあり、それ以前の10年落ち車両と比べて市場評価が高い傾向です。
逆に値段が付きにくい車の特徴
一方で、以下のような条件に当てはまる車は、査定額が低くなりやすい傾向があります。
国内需要が限られる不人気車種
販売台数が少なかったモデルや、中古車市場での流通量が極端に少ない車種は、需要と供給のバランスから査定額が低くなりがちです。特に輸入車は国産車に比べて10年経過時の下落率が大きく、一般的な国産車の同条件と比べて査定額が大幅に低くなることがあります。
重度の修復歴がある車
フレームなど骨格部分に損傷を受けた「修復歴あり」の車両は、安全性への懸念から大幅な減額が避けられません。修復の程度によっては数万〜数十万円規模の減額となる場合もあります。
長期間放置された車
エンジンがかからない、タイヤが劣化しているなど、長期放置による劣化が著しい車両は、一般的な買取店では値段が付きにくいことがあります。ただし、廃車専門の買取業者や海外輸出に強い業者であれば対応可能な場合もあります。
古い車を高く売るコツ
10年落ちの車でも、売り方次第で査定額は変わります。押さえておきたいポイントは3つです。
13年経過の前に売却を検討する
新規登録から13年を超えると、ガソリン車・LPガス車は自動車税が概ね15%(軽自動車は約20%)増税されます。さらに自動車重量税も約40%の重課が適用されます。
つまり、10年落ちの今が「維持コストが上がる前の売り時」とも言えます。13年の重課税を迎える前に売却を検討することで、経済的なメリットを最大化できます。
なお、プリウスやアクアなどのハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車、天然ガス車については、13年を超えても自動車税の重課対象外です(2026年時点の税制による)。ハイブリッド車をお持ちの方は、増税を理由に慌てて売る必要はありませんが、年式が古くなるほど査定額は下がるため、売却の検討は早いに越したことはありません。
複数の業者から査定を受ける
同じ車でも業者によって査定額に大きな差が出ます。これは業者ごとに得意な車種や販売ルート(国内販売、オークション、海外輸出)が異なるためです。
特に10年落ちの車は、一般的な買取店では低い査定になっても、海外輸出ルートを持つ業者であれば高く評価されるケースがあります。最低でも3社以上から見積もりを取ることをおすすめします。
成田エリアの方は、一括査定サービスの活用に加えて、国道408号線(空港通り)の土屋エリアや国道51号線沿いの飯田町エリアに集まる買取店へ直接持ち込むのも効率的です。ガリバー成田店、アップル成田店、ジーアフター成田店などが近接しており、1日で複数社を回ることも可能です。
「廃車」を決める前に査定を受ける
ディーラーや一般の買取店で「値段が付かない」と言われた車でも、廃車専門業者や輸出業者では買取価格が提示されることがあります。廃車手続きを進める前に、一度は専門業者の査定を受けてみましょう。
→ 関連記事:車を高く売る方法|査定額を上げるためにやるべきこと
10年落ち・過走行車に対応する主な買取サービス
10年落ちや走行距離10万km超の車を積極的に買い取っている主要サービスをまとめました。
| サービス名 | 運営会社 | 特徴 | 得意分野 |
|---|---|---|---|
| ガリバー | 株式会社IDOM | 全国460店舗超のネットワーク。豊富な販売データを背景に幅広い車種に対応 | 全車種(国内販売中心) |
| ネクステージ | 株式会社ネクステージ | 車種・カテゴリごとに専門バイヤーを配置。SUV等の専門店を展開 | SUV・専門カテゴリ |
| カーネクスト | 株式会社カーネクスト | 海外への直接販路を持ち、低年式・過走行車の買取に強い | 低年式車・廃車(海外輸出) |
| タウ | 株式会社タウ | 事故車・損害車専門。120カ国以上への販売網を持つ | 事故車・不動車(海外輸出) |
| 廃車王 | NGP日本自動車リサイクル事業協同組合 | 古い車や動かない車でも、使える部品をリサイクルして価値に変えてくれる | 廃車・部品リサイクル |
| ソコカラ(はなまる) | 株式会社はなまる | 自社オークション運営により中間マージンをカット | 中古車・廃車(自社流通) |
買取店によって評価基準や販売ルートが異なるため、「A社では0円だったがB社では数万円の値が付いた」ということは実際に起こり得ます。特に古い車ほど、業者選びが査定額を大きく左右します。
成田エリアの方は、上記のような全国対応サービスに加え、国道408号線や国道51号線沿いに大型店舗を構えるガリバー成田店やWECARS成田店、富里インター周辺のネクステージ富里店やラビット富里インターR409号店なども検討候補になります。幹線道路沿いに複数の買取店が集まっているため、直接持ち込みで相見積もりを取りやすい環境です。
廃車にする前に査定すべき理由
「もう廃車にするしかない」と思っている方にこそ知っていただきたいのが、廃車にも費用がかかるという事実です。
一般的に、ディーラーや整備工場で廃車を依頼すると、引き取り費用や手続き代行費用がかかります。一方、廃車専門の買取業者に依頼すれば、これらの費用が無料になるだけでなく、買取価格が付くことも少なくありません。
その理由は、車体に含まれる鉄やアルミなどの金属資源に価値があること、そしてエンジンやミッションなどの部品がリサイクルパーツとして流通するためです。さらに、海外輸出ルートを持つ業者であれば、走行不能な車両でも現地での修理・再販を前提に買い取るケースがあります。
なお、税金や保険料の扱いは売却方法によって異なります。自分で廃車手続き(抹消登録)を行った場合、普通車の自動車税は残存月数分が県税事務所から直接還付されます。自動車重量税も車検残存期間が1ヶ月以上あり、適正に解体された場合は還付申請が可能です(軽自動車の自動車税には還付制度がありません)。
一方、買取業者に売却する場合は、税金相当額が査定額に含まれる形での精算が一般的です。県税事務所から直接還付金が届くわけではないため、見積書に税金相当額の内訳が明記されているかを契約前に確認しておきましょう。
「0円でも引き取ってもらえれば御の字」ではなく、「売れるかもしれない」という視点で査定を受けることが大切です。
→ 関連記事:成田で廃車を買取してくれる業者は?廃車でも売れる理由
古い車の売却の流れ(概要)
10年落ちの車を売却する場合も、基本的な流れは通常の車売却と変わりません。
- 査定の申し込み:買取店に連絡するか、一括査定サービスで複数社にまとめて依頼
- 査定を受ける:査定士が車の状態をチェックし、査定額を提示
- 比較・契約:複数社の査定額を比較して、最も条件の良い業者と契約
- 書類準備・引き渡し:車検証や自賠責保険証などの必要書類を用意し、車を引き渡し
- 入金:数日後に指定口座へ買取代金が振り込まれる
売却の流れについてより詳しく知りたい方は、別記事をご覧ください。
→ 関連記事:車売却の流れを解説|査定から入金までの手順
まとめ
10年落ち・走行距離10万km超の車でも、多くの場合は買取価格が付きます。
海外市場での需要、部品・資源としての価値、そして国内の中古車需要を背景に、「古い車=売れない」という思い込みは必ずしも正しくありません。
2026年現在、10年落ちに該当する2016年式の車両は安全装備が充実した世代であり、50系プリウスで40万〜70万円前後、N-BOXなどのスーパーハイトワゴンで20万〜40万円程度と、以前の10年落ち車両よりも高い残価率を示しています。
13年を超えるとガソリン車・ディーゼル車は自動車税・重量税が大幅に重課されるため(ハイブリッド車等の環境対応車は自動車税の重課対象外)、売却を検討するなら早めの行動がおすすめです。
成田・印西エリアにお住まいの方は、年間走行距離が多くなりがちな地域だからこそ、「過走行だから売れない」と決めつけず、複数の業者から査定を受けてみてください。国道408号線や国道51号線沿いに買取店が集まっており、1日で複数社の相見積もりを取れる恵まれた環境です。
大切なのは、1社だけで判断しないこと。業者によって得意分野や販売ルートが異なるため、複数社から査定を受けて比較することが、適正な価格で売却するための最も確実な方法です。

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