成田空港でターミナルを間違えたり、乗り継ぎで別のターミナルに移動する必要が出たとき、焦って判断を誤ると搭乗時間に間に合わないという事態になりかねません。
「バスを待つ時間がもったいない」「でも歩くのは遠すぎるのでは」と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は成田空港のターミナル間移動は、状況によって最短ルートが変わります。特に第3ターミナルが絡む移動では、無料バスが必ずしも最速とは限らないのです。
この記事では、各ターミナル間の最短移動方法をバスと徒歩で比較し、間違えたときの対処法まで詳しく解説します。

目次~もくじ~
成田空港のターミナル配置をまず理解する
第1・第2・第3ターミナルの位置関係
成田空港には3つの旅客ターミナルがあり、それぞれが離れた場所に位置しています。
第1ターミナルと第2ターミナルは比較的近く、無料連絡バスで約10分の距離です。一方、第3ターミナルは第2ターミナルから約500〜600メートル離れた場所にあり、第1ターミナルからはさらに遠い位置にあります。
第3ターミナルは2015年にLCC専用ターミナルとして開設されたため、既存の第1・第2ターミナルとは物理的に独立した構造になっています。このため、第3ターミナルへの移動には特別な注意が必要です。
「近そうで遠い」「遠そうで行ける」錯覚
地図上で見ると第2ターミナルと第3ターミナルは近く見えますが、実際には連絡通路を経由する必要があり、思ったより時間がかかります。
逆に第1ターミナルと第2ターミナルは離れて見えても、バスの運行頻度が高いため思ったより早く移動できます。
また、第3ターミナルには駅が直結していないため、電車で来た場合は必ず空港第2ビル駅で降りて移動する必要があります。この点を見落として、第3ターミナル直前で慌てるケースが後を絶ちません。
ターミナル連絡バスの基本情報
無料シャトルバスの特徴
成田空港のターミナル間を結ぶ無料連絡バスは、黄色い車体が目印です。全ターミナルを循環するルート、第1・第2ターミナル間の直通ルート、第2・第3ターミナル間の直通ルートの3種類があります。
全ターミナル循環バスは、第1ターミナル→第3ターミナル→第2ターミナルの順に運行しています。所要時間の目安は以下の通りです。
- 第1ターミナル⇔第3ターミナル:約14分
- 第3ターミナル⇔第2ターミナル:約3分
- 第2ターミナル⇔第1ターミナル:約10分
第2・第3ターミナル間の直通バスは、第2ターミナルから第3ターミナルへは約6分、第3ターミナルから第2ターミナルへは約3分で到着します。
バスが遅くなる原因
公式発表の所要時間はあくまで目安です。実際には待ち時間が加わります。
日中のコア時間帯は約5〜6分間隔で運行されていますが、早朝や深夜は約20〜25分間隔まで運行間隔が開きます。タイミングによっては、バス停で10分以上待つこともあります。
また、道路の混雑状況や乗降に時間がかかる場合、公式所要時間より長くかかることもあります。特に大型スーツケースを持った利用者が多い時間帯は、乗降だけで時間がかかり、遅延の原因となります。
さらに、第2ターミナルはバス停が複数箇所に分かれているため、間違った乗り場で待ってしまい、時間をロスするケースも少なくありません。
徒歩移動が「最短」になるケースとは?
第2⇄第3は徒歩が早い場合がある
第2ターミナルと第3ターミナル間は、アクセス通路を利用した徒歩移動が可能です。距離は約500〜600メートル、所要時間は約10〜15分程度です。
徒歩が最短になる条件は以下の通りです。
- 荷物が少ない、または小さいバッグのみ
- 天候が良好(雨・強風・猛暑・極寒でない)
- バスの待ち時間を避けたい
- 体力に問題がない
バスの待ち時間が10分以上ある場合、歩いた方が早く到着することもあります。特に早朝・深夜の運行間隔が広い時間帯は、徒歩移動の方が確実です。
また、連絡通路には距離表示があり、残り何メートルかが分かるため、ペースを計算しながら歩けます。通路内はエスカレーターやエレベーターも完備されており、屋内なので雨天時も濡れずに移動できる部分が多いです。
徒歩が向いていない条件
一方、徒歩移動が不向きなケースもあります。
大型スーツケースや複数の荷物を持っている場合、500〜600メートルの移動は想像以上に体力を消耗します。連絡通路の一部は屋外を通るため、雨や強風の日は傘を差しながら荷物を運ぶことになり、非常に困難です。
また、真夏の猛暑や真冬の極寒時は、屋外部分の移動が体調に影響を及ぼす可能性があります。高齢者や小さな子供連れの場合も、バスの利用が無難です。
時間に余裕がない場合、徒歩での移動中にトラブルがあっても対処できないため、バスで確実に移動する方が安全です。
組み合わせ別|最短移動ルート早見ガイド
第1⇄第2ターミナル
第1ターミナルと第2ターミナル間の移動は、基本的にバス一択です。徒歩での移動は距離が長く、非現実的です。
直通バスを利用すれば約10分で到着します。第1ターミナルの乗り場は6番停留所、第2ターミナルは8番または18番停留所です。
日中は5〜6分間隔で運行しているため、バス停で長く待つことは少ないでしょう。ただし、第2ターミナルは停留所が複数あるため、行き先を確認してから乗車することが重要です。
第2⇄第3ターミナル
第2ターミナルと第3ターミナル間は、状況によって徒歩とバスを使い分けるのが賢い選択です。
移動方法の比較
| 項目 | 無料連絡バス | 徒歩(アクセス通路) |
|---|---|---|
| 所要時間 | 約3〜6分(+待ち時間5〜20分) | 約10〜15分 |
| 距離 | – | 約500〜600m |
| メリット | 重い荷物があっても楽 | 自分のペースで進める、待ち時間ゼロ |
| おすすめ | 雨天時、荷物が多い時、高齢者・子供連れ | バス待ちが5分以上ある時、荷物が軽い時 |
バスを選ぶべきケース:
- 荷物が大きい・多い
- 天候が悪い
- 体力に不安がある
- 確実性を優先したい
徒歩を選ぶべきケース:
- 荷物が少ない
- 天候が良好
- バスの待ち時間が5分以上ある
- 早朝・深夜で運行間隔が広い
第2ターミナルからバスに乗る場合は1番停留所が第3ターミナル専用です。所要時間は約3〜6分ですが、待ち時間を含めると10〜20分程度見ておくと安心です。
第1⇄第3ターミナル
第1ターミナルと第3ターミナル間の移動は、必ず第2ターミナルを経由します。直通ルートはありません。
全ターミナル循環バスに乗れば約14分で到着しますが、こちらも待ち時間を含めると20分程度は見込んでおく必要があります。
時間に余裕がない場合は、第1ターミナルから第2ターミナルまでバスで移動し、第2ターミナルから第3ターミナルへは徒歩という組み合わせも検討できます。ただし、荷物の量や体力、天候を考慮して判断してください。
間違えて降りた・間違えた時の対処法
成田空港駅と空港第2ビル駅を間違えた場合
電車で来て、成田空港駅(第1ターミナル直結)と空港第2ビル駅(第2ターミナル直結)を間違えて降りてしまった場合の対処法です。
対処法は主に2つあります。
1. 改札を出て無料連絡バスを利用する(最も確実)
改札を出て、無料連絡バスを利用するのが最も確実です。第1ターミナルから第2ターミナルへは約10分、第2ターミナルから第1ターミナルへも約10分で移動できます。
2. 電車で一駅移動する(追加料金に注意)
改札を出ずに、次の電車で隣の駅まで移動する方法もあります。ただし、JR成田エクスプレスや京成スカイライナーなど特急券を利用している場合、追加料金が発生する可能性があります。
駅員に事情を説明すれば、特急料金の再購入なしで対応してもらえるケースもありますが、時間がかかる場合があるため、時間に余裕がない場合は無料連絡バスの利用をおすすめします。
保安検査前・後で詰んだ場合
保安検査を通過する前の段階でターミナルを間違えた場合は、無料連絡バスでリカバリー可能です。時間に余裕があれば問題なく移動できます。
しかし、保安検査後(制限エリア内)でターミナル間違いに気づいた場合は、状況がより深刻です。
国際線の乗り継ぎの場合
国際線から国際線への乗り継ぎで異なるターミナルに移動する必要がある場合は、乗り継ぎ専用のターミナル間連絡バスが利用できます。第1ターミナルと第2ターミナル間、第2ターミナルと第3ターミナル間で運行していますが、第3ターミナル行きは運行時間帯が限られているため注意が必要です。
単純なターミナル間違いの場合
乗り継ぎではなく、単に出発ターミナルを間違えて保安検査を通過してしまった場合、原則として一度制限エリアから出て、正しいターミナルに移動し、再度保安検査を受ける必要があります。
この場合、搭乗時間に間に合わない可能性が非常に高いため、すぐに近くのスタッフまたは航空会社のカウンターに相談してください。状況によっては、便の変更などの対応が必要になります。
時間ギリギリの人がやってはいけない行動
時間に余裕がないとき、焦って判断ミスをすると取り返しがつきません。以下の行動は避けましょう。
バス待ちを甘く見る
「5〜6分間隔で来るから大丈夫」と思っていても、実際にはタイミング次第で10分以上待つこともあります。さらに道路混雑で遅延する可能性も考慮すべきです。
時間ギリギリの場合、第2⇄第3ターミナル間なら徒歩の方が確実なケースもあります。バス待ちの時間を含めた総所要時間で判断してください。
第3ターミナルを第1・第2ターミナルと同じ感覚で扱う
第3ターミナルは他のターミナルと比べて施設が簡素で、移動距離も予想以上にかかります。「LCCだから簡単だろう」と軽く考えていると、チェックインカウンターまでの距離や保安検査の混雑で時間を取られます。
第3ターミナル利用時は、他のターミナルよりも30分程度余裕を持って到着することをおすすめします。
公式所要時間だけを信じる
公式サイトに記載されている所要時間は、バスの乗車時間のみです。待ち時間、乗り場までの移動時間、降車後の移動時間は含まれていません。
実際には公式所要時間の2倍程度を見込んでおくのが安全です。特に早朝・深夜の運行間隔が広い時間帯は、余裕を持ったスケジュールを立ててください。
まとめ|成田空港のターミナル移動は「最短思考」が命
成田空港のターミナル間移動で重要なのは、「バス=最速」という思い込みを捨てることです。
第2ターミナルと第3ターミナル間では、荷物が少なく天候が良ければ徒歩の方が早いケースもあります。バスの待ち時間が5分以上ある場合や、早朝・深夜の運行間隔が広い時間帯は、徒歩移動を検討してください。
一方、第1ターミナルと第2ターミナル間、第1ターミナルと第3ターミナル間は、バスが基本です。ただし、待ち時間と乗車時間を合わせた総所要時間で判断することが大切です。
ターミナルを間違えた場合でも、焦らず無料連絡バスを利用すればリカバリー可能です。ただし、保安検査後のミスは対処が難しいため、事前に自分の便がどのターミナルから出発するかを必ず確認しておきましょう。
事前にターミナル間の移動方法を知っておけば、当日焦ることなくスムーズに移動できます。


