成田空港でコインロッカーを探し回った経験はありませんか。特に週末や連休、大型連休中は、ロッカー前で立ち尽くす人の姿をよく見かけます。
せっかく空港に早めに着いたのに、荷物を預けられず空港外に出られない。乗り継ぎ時間があるのに、スーツケースを引きずって観光するしかない。そんな状況は避けたいものです。

目次~もくじ~
なぜ成田空港は「コインロッカー難民」が出やすいのか
ロッカー数と利用者数が釣り合っていない
成田空港は年間約4000万人以上が利用する国際空港です。特に近年は大型スーツケースを持つ旅行者が増え、長時間滞在や乗り継ぎ客も増加しています。
大型サイズのロッカーは数に限りがあるため、午前中や週末には早々に埋まってしまうことも珍しくありません。
空港の構造上、偏りが出やすい
成田空港は第1・第2・第3と3つのターミナルに分かれています。特に第3ターミナルはLCC専用のコンパクトな造りのため、コインロッカーの設置数が他のターミナルに比べて少なめです。
第3ターミナルは第1・第2ターミナルに比べて、全部で4か所しかコインロッカーがなく、有人カウンターの選択肢も非常に限られています。このため、第3ターミナル利用者は特にロッカー難民になりやすい傾向があります。
まず確認すべき「コインロッカー」の現実
空いていたらラッキーなケース
成田空港のコインロッカーには「時間課金型」と「1日課金型」の2種類があります。
時間課金型(主に第3ターミナル・第2ターミナル地下)
- 小型:預け入れ後6時間まで300円、以降24時間ごとに400円追加
- 中型:預け入れ後6時間まで500円、以降24時間ごとに600円追加
- 大型:預け入れ後6時間まで600円、以降24時間ごとに800円追加
1日課金型(主に第1・第2ターミナル上層階)
- 小型:1日400円
- 中型:1日600円
- 大型:1日800円
利用開始時から午前0時までを1日とみなすため、夜9時に預けて翌日午前1時に取り出すと2日分の料金がかかります。
支払いは現金のほか、Suicaなどの交通系ICカードも使用可能です。最長使用期間は8日間までで、それを超えると別の保管場所へ移されます。
ロッカーに固執すると詰む理由
ロッカーを探し回っている間に、貴重な時間がどんどん過ぎていきます。第3ターミナルで空きがなければ、第2ターミナルまで移動してロッカーを探すことになりますが、移動時間だけで往復20分以上かかってしまいます。
結局預けられずに、重い荷物を持ったまま過ごすパターンも少なくありません。
ロッカーがダメなら「荷物一時預かり」を使う
荷物預かりサービスとは
成田空港には、スタッフが対応する有人の「手荷物一時預かりサービス」があります。コインロッカーとは違い、サイズや個数の制限が緩く、確実に預けられるのが最大のメリットです。
第1ターミナルと第2ターミナルには、複数の手荷物一時預かりカウンターが設置されています。代表的なのは「JALエービーシー(JALABC)」や成田国際空港振興協会のカウンターなどです。
料金はロッカーより少し高いが「確実」
手荷物一時預かりサービスの料金は、2025年1月の改定により以下の通りです。
成田空港の手荷物一時預かり(JALABCなど)
- 小型:1日500円
- 中型:1日700円
- 大型:1日1,050円
コインロッカーと比べると、大型スーツケース1個で約200円〜300円程度の差です。決して安くはありませんが、「確実に預けられる」「サイズを気にしなくていい」「スタッフ対応で安心」という付加価値を考えれば、数百円の差で安心と確実さを買えると考えることができます。
営業時間は店舗によって異なりますが、多くは午前6時30分〜午後10時30分前後です。事前に営業時間を確認しておくことをおすすめします。
ターミナル別|荷物預かりサービスの場所と傾向
第1ターミナル
第1ターミナルには複数の荷物預かりカウンターがあり、選択肢が豊富です。
主な手荷物一時預かりカウンター
- 北ウイング・南ウイング 出発ロビー(4階):JALABCカウンター
- 北ウイング・南ウイング 到着ロビー(1階):JALABCカウンター
南ウイングと北ウイングで場所が分散しているため、自分が使うエリアに近いカウンターを事前に確認しておきましょう。
第2ターミナル
第2ターミナルは乗り継ぎ利用者が多いこともあり、手荷物預かりサービスが充実しています。
主な手荷物一時預かりカウンター
- 出発ロビー(3階):JALABCカウンター、成田国際空港振興協会カウンター
- 到着ロビー(1階):JALABCカウンター
特に成田国際空港振興協会のカウンター(本館3階出発ロビー北側)では、営業時間が午前7時〜午後9時で、衣類の一時預かりや合鍵作製、ストレッチフィルムによる荷物のラッピングサービスも行っています。
第3ターミナル【要注意】
第3ターミナルにはJALABCのカウンター(2階出発ロビー階)がありますが、営業時間が限られており、有人カウンターの選択肢が非常に少ないのが実情です。コインロッカーが満杯の場合、第2ターミナルまで移動して荷物預かりサービスを利用することをおすすめします。
第3ターミナルと第2ターミナル間は無料の連絡バスで約5〜10分です。特に長時間滞在する場合や複数の荷物がある場合は、最初から第2ターミナルで預けることも検討しましょう。
荷物預かりを使うと行動範囲が一気に広がる
空港外に出る人
荷物を預ければ、乗り継ぎ時間を利用して空港外へ出かけることができます。
成田駅周辺には、居酒屋や定食屋、ラーメン店などリーズナブルな飲食店が集まっています。電車で約10分、往復の電車賃は約500円前後(京成本線で約540円、JR線で約480円)です。空港内で高い食事をするよりも、地元の雰囲気を楽しみながら予算を抑えられます。
また、イオンモール成田へのシャトルバスも運行しています。映画館や書店、無印良品などがあり、数時間の暇つぶしには最適です。
空港内で身軽に過ごしたい人
荷物を預ければ、空港内での食事や休憩、仮眠が格段に楽になります。
フードコートやレストランでの食事、展望デッキでの飛行機観察、お土産選びなど、重い荷物を気にせず自由に動けるのは想像以上に快適です。
荷物預かり利用で失敗しやすいパターン
荷物預かりサービスを使う際、よくある失敗パターンをご紹介します。
営業時間を見ていなかった 夜遅くに預けた荷物を、翌朝早くに取りに行こうとしたら営業時間前だった、というケースがあります。営業時間を事前に確認し、受け取り時間を逆算しておきましょう。
受け取り場所を勘違いした 複数のカウンターがある場合、どこで預けたか忘れてしまうことがあります。預かり証は必ず保管し、カウンターの場所をスマホで撮影しておくと安心です。
閉店後に戻れなくなった 飛行機の遅延や予定変更で、営業時間終了後に空港に戻ってきてしまった場合、荷物を受け取れません。余裕を持ったスケジュールを組むか、24時間対応のサービスを選びましょう。
状況別・おすすめ判断チャート
数時間だけ預けたい
まずはコインロッカーを探してみましょう。特に第1・第2ターミナルには比較的多くのロッカーがあります。
ただし、10分以上探して見つからない場合は、すぐに荷物預かりサービスに切り替えるのが賢明です。時間を無駄にするより、確実に預けて行動した方が有意義です。
半日〜1日以上
長時間預ける場合は、最初から荷物預かりサービスを選ぶ方が楽です。
料金的にもコインロッカーとそれほど変わらず、サイズや個数を気にしなくていいメリットがあります。特に複数の荷物がある場合は、まとめて預けられるので便利です。
第3ターミナル利用者
第3ターミナルにはコインロッカーが4か所しかなく、有人の手荷物預かりカウンターも営業時間が限られています。
到着後すぐに荷物を預けたい場合は、第2ターミナルまで移動して荷物預かりサービスを利用することをおすすめします。帰りも余裕を持って荷物を受け取れるよう、営業時間と時間配分に注意しましょう。
まとめ|ロッカーに固執しないのが正解
成田空港では、コインロッカーが満杯の状況は日常的に起こります。特に週末や連休、繁忙期は「ロッカー前提」の計画は危険です。
荷物預かりサービスは、最後の手段ではなく実用的な選択肢の一つです。料金は少し高めでも、確実に預けられる安心感と、時間を無駄にしないメリットを考えれば、十分に価値があります。
知っていればストレスは激減します。


