成田市で無痛分娩を検討されている方にとって、最も気になるのが費用と対応施設の違いではないでしょうか。
無痛分娩は「どこでも・同じ条件」で受けられるわけではなく、成田市は選択肢が多い分、費用・体制の差が大きい地域です。

目次~もくじ~
成田市の無痛分娩費用の相場【まず結論】
成田市における無痛分娩の追加費用は、施設によって大きく異なります。
無痛分娩(施設によって「和痛分娩」と呼ぶ場合もあります)の追加費用目安は、5万円から12万円前後です。出産育児一時金(50万円)を利用した場合、実質自己負担は10万円から20万円台が中心となります。
費用の考え方は「基本分娩費用+無痛分娩加算」という構造です。基本となる分娩費用に、無痛分娩のための麻酔実施料や薬剤費、機材費が追加されます。
無痛分娩の費用が病院ごとに違う理由
なぜ施設によって費用に差があるのでしょうか。主な理由は3つあります。
24時間対応かどうか
麻酔科医が常駐しているかどうかで費用は変わります。24時間365日いつでも無痛分娩に対応できる体制を維持するには、夜間・休日の人件費がかかるためです。
計画無痛分娩か、自然陣痛対応か
事前に日程を決めて行う計画無痛分娩は、比較的費用が安定しています。一方、分娩の途中で急遽無痛分娩を希望する場合は、緊急対応が必要となるため高額になりやすい傾向があります。
麻酔管理・安全体制の違い
産科医が対応するのか、麻酔科医が対応するのか、大学病院の高度な体制があるのかによっても費用は異なります。緊急時のバックアップ体制が充実しているほど、費用に反映される傾向があります。
成田市・周辺で無痛分娩に対応している産婦人科【完全一覧】
成田市および周辺地域で無痛分娩に対応している主要な産婦人科を一覧にまとめました。
| 医療機関 | 無痛分娩加算の目安 | 24時間対応 | 備考・特徴 |
|---|---|---|---|
| 成田赤十字病院 | 約5万円 | × | 公的病院で地域最安。夜間・休日は非対応の可能性あり |
| ゆだて産婦人科(富里市) | 5万円 | ◎ | 24時間365日対応。2025年4月リニューアル完了 |
| リリーベルクリニック | 7.5万円 | ○ | 休日・深夜加算なし。食事・設備評価が高い |
| ウイング土屋レディースクリニック | 6万円から12万円 | △ | 希望時期により3段階。助産師のケアが手厚い |
| 国際医療福祉大学成田病院 | 約10万円 | △ | 「和痛分娩」。大学病院の高度医療・合併症対応 |
| 岩沢クリニック | 10万円から15万円程度 | △ | 事前講座必須(講座費用含む)。教育重視 |
※費用は条件により変動します。最終確認は各医療機関へ直接お問い合わせください。
成田赤十字病院
住所: 千葉県成田市飯田町90-1
電話: 0476-22-2311
公式サイト: https://www.narita.jrc.or.jp/
成田市の三次救急を担う基幹病院です。無痛分娩の追加費用は一律5万円(非課税)と、民間クリニックと比較して非常に安価な設定となっています。
この5万円には、麻酔薬、特殊な針、薬剤が含まれています。基本の分娩費用は約63万円から(個室利用時や入院日数により変動、一時金返還前)です。なお、個室を希望する場合は別途個室代(1日11,000円から)がかかります。
ただし、24時間の完全対応は実施されていません。夜間や、他の緊急手術が重なった場合には、麻酔科医の配置が困難になるため、無痛分娩が中止される可能性があることが案内されています。
産婦人科病棟はリニューアルされており、明るい内装の個室が完備されています。食事は総合病院でありながら、お祝い膳の提供が行われています。
ゆだて産婦人科(富里市)
住所: 千葉県富里市七栄646-16
電話: 0476-93-8272
公式サイト: https://yudate-sanfujinka.com/
Instagram: @ydtbab
成田市に隣接する富里市に位置していますが、成田市全域からアクセスが良好です。最大の特徴は24時間365日の無痛分娩対応です。
日本産科婦人科学会専門医および麻酔科医が常駐しており、夜間・休日を問わず常に無痛分娩が可能です。この体制は成田地域でも非常に稀少で、計画分娩ではなく自然な陣痛開始を待ってから無痛分娩を始めたいという妊婦の願いに応えています。
無痛分娩の追加費用は通常分娩費用(45万円から55万円)にプラス5万円(税込)です。夜間・休日による追加加算はなく、キャンセル料も無料です。
2025年4月には建物の全面リニューアルが行われ、全室個室の清潔感あふれる環境での入院が可能となっています。
ウイング土屋レディースクリニック
住所: 千葉県成田市ウイング土屋163
電話: 0476-23-4103
公式サイト: https://www.wgt-ladies.com/
Instagram: @wing.tsuchiya_ladies.clinic
成田市ウイング土屋に位置する地域で人気のある民間クリニックです。2025年1月より無痛分娩の費用体系を全面的に改定しました。
無痛分娩を希望するタイミングや計画性に応じて、三段階の料金設定があります。
- 妊娠中からの希望:6万円(薬剤費・機材費を含む)
- 計画無痛分娩の希望:10万円(誘発・計画入院を伴う場合)
- 分娩進行中の緊急変更:12万円(陣痛発来後に急遽希望した場合)
分娩進行中の緊急変更が最も高額に設定されているのは、予定外の麻酔対応が医療スタッフへの負荷を増大させること、緊急時の麻酔薬準備やモニタリング体制の急変に対応するためのコストを反映しています。
妊娠中から計画的に申し込むことで、費用を抑えつつ安定した体制下での出産が可能です。助産師のケアの質が高く、口コミでは精神面でのサポートを評価する声が多く見られます。食事についても、お祝い膳や栄養バランスと美味しさを両立させた入院食が、産後の回復期における満足度向上に寄与しています。
リリーベルクリニック
住所: 千葉県成田市公津の杜3-43-1
電話: 0476-27-0303
公式サイト: https://www.lilybells.jp/
Instagram: @lilybell_bellnet
成田市公津の杜という利便性の高い立地にあり、ホスピタリティと実績を兼ね備えた施設です。
分娩費用は、正常分娩(5日間)で51万円から、帝王切開(9日間)で66万円から設定されています。無痛分娩の加算額は7.5万円(税込)です。
2023年4月より、時間外や深夜の加算を廃止しており、出産のタイミングによる経済的格差をなくす方針を打ち出しています。これは、いつ始まるかわからない自然な陣痛を待つ妊婦にとって、心理的・経済的な安心感を与える先進的な取り組みです。
院長は麻酔科研修歴を持ち、無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の講習を修了しているなど、無痛分娩の専門的知見が非常に高い施設です。
「手ぶら入院」が可能で、病室にはテレビ、冷蔵庫、赤ちゃんのお着替え、ポットなどが完備されています。特筆すべきは食事で、地元佐倉産のお味噌や減農薬米を使用した院内調理の食事が提供されます。退院前夜のスペシャルディナー(フルコース)は、多くの利用者が同院を選ぶ決定打となっています。
国際医療福祉大学成田病院
住所: 千葉県成田市畑ケ田852
電話: 0476-35-5600
公式サイト: https://naritahospital.iuhw.ac.jp/
2020年に開院した大学病院で、最新の医療設備と専門性を武器に、成田地域の周産期医療に新たな選択肢を提供しています。
分娩費用は約60万円のパック料金を基本とし、ここに和痛分娩実施料として10万円が加算される構造です。誘発関連費用は別途加算され、入院日数(2日から3日)に応じて変動します。
大学病院の強みは、麻酔科との強固な連携による安全管理です。硬膜外麻酔の実施にあたっては、高度なモニタリング機器を使用し、母体と胎児の状態を微細に観察する体制が整っています。
費用は比較的高価格帯に属しますが、合併症を持つ妊婦や、不測の事態への備えを重視する層からの信頼が厚い施設です。
岩沢クリニック
住所: 千葉県成田市飯田町154-8
電話: 0476-27-1122
公式サイト: https://iwasawa-cl.jp/
Instagram: @iwasawaclinic
成田市飯田町に位置し、総平屋建てのユニークな施設構造を持ちます。無痛分娩を希望する場合、専門講師による「無痛(和痛)分娩事前講座」の受講が必須条件となっています。
パパ(パートナー)の同伴受講も推奨されており、家族全員で無痛分娩の仕組みとリスクを理解した上で出産に臨むという、教育的なアプローチが特徴です。
費用については目安として10万円から15万円程度(事前講座費用を含む)とされていますが、詳細は直接お問い合わせください。
自慢の料理とアットホームな雰囲気が特徴で、産後ケアや母乳外来などのアフターフォローも充実しています。
「安い無痛分娩」を選ぶ前に必ず確認すべきこと
安い費用は魅力的ですが、安い=危険、というわけではありません。ただし、次の点は必ず確認しておく必要があります。
夜間・休日に無痛分娩が中止される可能性
費用が安い施設の中には、24時間対応ではない場合があります。夜間や休日に陣痛が始まった場合、無痛分娩ができない可能性があることを理解しておく必要があります。
麻酔担当医が誰か
常駐しているのか、オンコール(呼び出し)対応なのか、産科医が行うのか麻酔科医が行うのかを確認しましょう。
同意書・事前説明の内容
無痛分娩には一定のリスクも伴います。事前説明が丁寧に行われているか、同意書の内容をしっかり理解できるかも重要な確認ポイントです。
費用だけで選ぶと後悔しやすい人の特徴
次のような方は、費用の安さだけで選ぶと後悔する可能性があります。
初産で不安が強い方
初めての出産で不安が大きい場合、24時間対応や手厚いケアがある施設の方が安心して臨めます。
陣痛のタイミングをコントロールしたくない方
自然な陣痛を待ちたい場合、24時間対応の施設でなければ、いざという時に無痛分娩ができない可能性があります。
夜間・休日出産の可能性が高い方
お仕事の都合などで、夜間や休日に出産となる可能性が高い場合は、時間帯を問わず対応してくれる施設を選ぶ方が安心です。
このタイプの方は、最安値を基準に選ぶのは避けた方が良いでしょう。
成田市で使える助成制度と、負担を抑える考え方
成田市および周辺自治体では、出産費用を補完するための支援策が講じられています。
出産育児一時金(50万円)
2023年4月より、出産育児一時金が50万円に増額されました。無痛分娩でも原則利用可能です。
病院によって直接支払制度の扱いが異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
成田市の産後ケア事業
成田市は産後の母体回復を支援する産後ケア事業において、充実した助成を行っています。
- 短期入所型(宿泊):1日あたり3,000円(市民負担額)
- 通所型(デイサービス):1日あたり2,000円
- 居宅訪問型:1日あたり1,200円
この助成額は実費の数分の一に抑えられており、課税世帯であっても非常に利用しやすい設定です。無痛分娩で初期費用がかさんだ場合でも、産後の疲労回復を公的助成で補うという戦略的な選択が有効です。
出産・子育て応援交付金(国の制度)
2025年4月より、国の「出産・子育て応援交付金」が全国で恒久化されました。富里市でもこの制度により、妊娠届出時と出生届出時に合わせて10万円相当の支援を受けることができます。
この給付金は、無痛分娩の追加費用をほぼカバーできる金額です。富里市民が富里市内の施設(ゆだて産婦人科等)を利用する際に活用できます。成田市でも同様の制度が適用されています。
結局どこを選ぶ?タイプ別の判断目安
成田市は無痛分娩の選択肢が豊富な地域です。ご自身の優先順位に合わせて選ぶことが大切です。
費用最優先の方
成田赤十字病院(加算5万円)やゆだて産婦人科(加算5万円)がおすすめです。ただし、成田赤十字病院は24時間対応ではないという制約があります。
24時間の安心感を求める方
ゆだて産婦人科が最適です。24時間365日対応で、夜間・休日の追加加算もありません。
快適さ・ホスピタリティを重視する方
ウイング土屋レディースクリニックやリリーベルクリニックが推奨されます。食事の質、入院環境、スタッフのケアなど、細やかなサービスが充実しています。
説明・教育を重視する方
岩沢クリニックや国際医療福祉大学成田病院がおすすめです。事前講座や丁寧な説明を通じて、納得した上で出産に臨めます。
医学的な安心感を第一に考える方
国際医療福祉大学成田病院や成田赤十字病院が適しています。大学病院や基幹病院としての高度な医療体制が整っています。
【2026年注目の動き】出産費用の保険適用化について
政府は2026年度(4月)からの出産費用の保険適用化(自己負担の無償化)について、最終調整段階に入っています。この制度変更により、自己負担額が大きく変わる可能性があるため、今後のニュースにも注視が必要です。
制度が導入された場合、自然分娩の基本費用が公費でカバーされ、無痛分娩を希望する方は「オプション料金(麻酔実施料)」のみの負担となる可能性があります。この変化により、無痛分娩のハードルがさらに下がることが予測されます。
まとめ|「費用」より「自分に合う条件」で選ぶ
成田市は無痛分娩の選択肢が多い恵まれた地域です。正解は一つではありません。
費用、体制、安心感を天秤にかけて、ご自分とご家族にとって最適な施設を選ぶことが後悔しないコツです。
無痛分娩は、陣痛の痛みを和らげることで、体力の消耗を抑え、産後の育児へのスムーズな移行を促すという医学的・社会的な意義が認められています。
各施設の特徴を理解した上で、ご自身の優先順位を明確にし、納得のいく選択をしてください。

