「事故を起こした車なんて、もう売れないよね…」
修復歴がある車や、事故で動かなくなった車の処分を考えたとき、多くの方が「値段なんて付くわけがない」と諦めてしまいがちです。実際に、ディーラーや一般的な中古車販売店に相談して「うちでは引き取れません」と言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。
しかし実際には、事故車を専門に買い取る業者が存在しており、大破した車や自走できない車であっても買取価格が付くケースは珍しくありません。修理して再販できる車はもちろん、走行不能な車でも部品や金属資源として評価されるためです。
成田市は国道408号線や国道51号線など幹線道路の交通量が多く、成田空港周辺を中心に車両トラブルの発生頻度も高い地域です。そのため、事故車・不動車の買取に対応する業者や、出張引き取りに対応するサービスが充実しています。
この記事では、事故車がなぜ売れるのか、査定額が付きやすい車の特徴、買取の流れ、そして成田エリアで利用できる主なサービスを分かりやすく解説します。

目次~もくじ~
事故車とはどこまでを指す?
「事故車」と聞くと大破した車をイメージしがちですが、中古車市場における事故車の定義は「修復歴のある車」、つまり車両の骨格(フレーム)部分を損傷し、修理または交換した履歴のある車を指します。
修復歴ありと判定される基準
一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)では、以下の骨格部位に損傷・修理・交換の履歴がある場合を「修復歴あり」と定義しています。
- フロントクロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ピラー(フロント・センター・リア)
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロアパネル
- トランクフロア
- ラジエーターコアサポート(交換のみは該当しない場合あり)
これら8箇所の主要部位に該当する損傷がある場合、修復歴ありと判定されます。
修復歴にならないケース
逆に、以下のような修理は骨格部分に影響しないため、修復歴には該当しません。
- バンパーの交換・修理
- ドアの板金塗装
- フェンダーの交換
- ボンネットの交換
つまり、「事故をした=修復歴あり」ではありません。軽微な接触事故でバンパーを交換しただけであれば、修復歴なしの車として扱われます。逆に、見た目は軽い損傷でもフレームに影響が及んでいれば修復歴ありとなります。
修復歴の有無による査定額への影響については、別記事で詳しく解説しています。
事故車でも買取される理由
「事故車なのに、なぜお金になるのか?」。その背景には、主に3つの理由があります。
修理して国内で再販できる
損傷が軽微であれば、修理して中古車として再販することが可能です。特に人気車種や高年式の車は、修復歴ありでも一定の需要があります。買取業者は自社の修理ネットワークを活用することで、一般の方が見積もるよりも低コストで修理できるため、利益を確保した上で買取が成立します。
海外市場での需要がある
日本の厳格な車検制度のもとで定期的に整備されてきた車両は、海外で高い評価を受けています。事故車であっても、修理後に走行可能な状態にできる車両は、新興国を中心に活発に取引されています。
成田市の近隣、特に富里市や芝山町周辺には海外輸出を手がける業者やバイヤーが集まるヤードが点在しており、国内市場では評価されにくい事故車でも、輸出ルートを持つ業者であれば値段が付くケースがあります。
部品・金属資源としての価値がある
走行不能な全損車であっても、エンジン、トランスミッション、電装系パーツなどには再利用価値があります。さらに、車体に含まれる鉄やアルミなどの金属もスクラップとして取引されます。多くの専門業者では、こうした部品や金属資源としての価値を見出すことで、0円以上での買取を掲げています。
事故車専門の買取業者であるタウ(株式会社タウ)は、120カ国以上への販売網を持ち、国内では再販が難しい損傷車両でも海外向けに流通させる体制を整えています。
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査定額が付きやすい事故車の特徴
同じ「事故車」でも、査定額に大きな差が出ます。以下のような条件に当てはまる車は、比較的高い査定が期待できます。
人気車種・リセールバリューが高い車
アルファード、ハリアー、ランドクルーザーなど、中古車市場で需要の高い車種は、修復歴ありでも一定の買取価格が付きやすい傾向にあります。海外需要の高いSUVやミニバンも同様です。
年式が新しい・走行距離が少ない
損傷の程度にもよりますが、3年落ち以内の高年式車や走行距離3万km以下の車は、修理して再販できる可能性が高いため、修復歴ありでも査定額が維持されやすい傾向があります。
自走可能な状態
エンジンがかかり、自走できる車は査定額が高くなりやすいです。自走できない車はレッカーでの搬送が必要になるため、その分のコストが査定に影響する場合があります(ただし、多くの専門業者はレッカー費用を無料としています)。
損傷が外装に限られている
フレームへの損傷がなく、外装パネルの交換で修理が完了する車は、修理コストが比較的低いため高値が期待できます。
値段が付きにくいケース
一方で、以下のような条件に当てはまる場合は、査定額が低くなる、あるいは一般的な買取店では対応が難しくなる傾向があります。
フレームの大規模な損傷
骨格部分が広範囲にわたって損傷している場合、修理コストが車両価値を大きく上回るため、中古車としての再販は困難です。ただし、部品取りや金属資源としての価値は残るため、廃車専門業者であれば買取に対応できるケースがあります。
エアバッグが展開した車両
エアバッグの展開は、衝撃の大きさを示す指標として重大に評価されます。エアバッグの交換費用は高額(1基あたり数万円〜十数万円)であるため、査定額への影響は大きくなります。
水没車
冠水や水没による電装系の損傷は、修理後も潜在的な不具合リスクが高いため、国内市場での再販は敬遠されがちです。ただし、海外輸出に強い業者であれば対応可能な場合もあります。
長期間放置された車
事故後に放置されていた期間が長いほど、タイヤの劣化、バッテリーの完全放電、サビの進行など二次的な損傷が進み、車両全体の評価が下がります。事故後はできるだけ早く査定を受けることが大切です。
値段が付きにくい車でも、廃車買取専門業者であれば対応可能なケースがあります。
事故車買取の流れ
事故車の買取は、通常の車売却と大きく変わりません。基本的な流れは以下の4ステップです。
1. 査定の申し込み
電話やWebフォームから申し込みます。車種、年式、走行距離に加え、事故の状況(損傷部位、自走の可否、エアバッグ展開の有無など)を伝えると、概算の査定額が提示されます。写真を送ることでより正確な見積もりが得られる業者もあります。
2. 現地確認・査定
出張査定の場合、査定士が現地で車両の状態を確認し、最終的な買取価格を提示します。事故車専門業者の場合、電話やWebでの査定額と現地査定額の乖離が少ない傾向にありますが、損傷の程度によっては調整が入ることもあります。
契約後の一方的な減額(いわゆる「二重査定」)を防ぐためには、業者選びの段階で対策を講じることが重要です。一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)のガイドラインでは、契約後の不当な減額を禁止しています。JPUC加盟店や、独自に「査定価格保証」を掲げる業者を選ぶことが、トラブルを防ぐポイントです。
3. 契約・車両の引き取り
査定額に合意したら契約し、車両を引き渡します。自走できない車の場合は、積載車やレッカーによる引き取りとなります。廃車買取専門業者の多くは、レッカー費用を無料としています。
4. 入金
書類と車両の引き渡しが完了した後、指定口座に買取代金が振り込まれます。入金までの期間は業者によって異なりますが、数日〜1週間程度が一般的です。
売却の詳しい手順や必要書類については、別記事で解説しています。
保険を使う場合の注意点
事故車の売却を検討する際、自動車保険との関係を整理しておくことが重要です。判断を誤ると、保険会社とのトラブルや法的な不利益につながる可能性があるため、慎重に確認してください。
分損(一部損壊)の場合
車両保険で「分損」と認定された場合は、修理費用相当額が保険金として支払われます。この場合、車両の所有権はそのまま自分にあるため、保険金を受け取った上で修理せずに車を買取業者に売却すること自体は可能です。ただし、保険会社への通知や契約条件の確認は必ず行いましょう。
全損の場合は要注意
車両保険で「全損」と認定され、車両の時価額相当の保険金が全額支払われた場合は状況が大きく異なります。全損時には「保険代位」により、車両の所有権が保険会社に移転するのが一般的です。
つまり、全損で保険金を受け取った後に、その車を自分の判断で買取業者に売却してしまうと「二重利得」となり、保険会社との間でトラブルに発展する可能性があります。全損認定を受けた場合は、車両の処分方法について必ず保険会社に確認してから手続きを進めてください。
修理するか、売却するか
分損で保険金が支払われるケースでは、修理後の車両価値と売却額を比較して判断することが大切です。修復歴が付くことで将来的なリセールバリューが下がるため、修理費用をかけて乗り続けるよりも、売却して別の車に乗り換えたほうが経済的に合理的なケースもあります。
特に年式が古い車や走行距離が多い車は、修理費用と車両の残存価値を天秤にかけて判断しましょう。
事故現場からのレッカー費用
事故直後の初動対応については、任意保険に付帯するロードサービスを活用できます。多くの保険会社では、レッカー搬送について一定の距離(例:100km程度)または費用上限(例:15万円相当)までを無料で対応しています。具体的な条件は保険会社・プランによって異なるため、ご自身の契約内容を事前に確認しておくと安心です。
なお、保険会社への事前連絡なしに自分で手配した業者のレッカー代は補償対象外となるリスクがあるため、まず保険会社に連絡することが鉄則です。
成田対応の事故車買取サービス比較
成田市内に拠点を持つ、または成田市を対応エリアに含む主要な事故車買取サービスをまとめました。
事故車・廃車専門の買取サービス(全国対応)
以下のサービスは成田市内に店舗を持ちませんが、全国対応の出張引き取りにより、成田市内全域をカバーしています。来店不要で、電話またはWebから申し込みが可能です。
| 項目 | カーネクスト | タウ | 廃車王 |
|---|---|---|---|
| 対応形態 | 全国対応(来店不要) | 全国対応(来店不要) | 全国対応(来店不要)。成田市の引き取りは近隣加盟店が担当(※最寄りの佐倉店はエリア外の佐倉市所在) |
| 電話番号 | 公式サイトより申込 | 公式サイトより申込 | 公式サイトより申込 |
| 営業時間 | 24時間Web受付 | 24時間Web受付 | 9:00〜18:00(加盟店により異なる) |
| 買取保証 | 0円以上保証 | — | 原則0円以上 |
| レッカー費用 | 無料 | 無料 | 無料(成田市全域対応) |
| 手続き代行 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 特徴 | 全国約13,000社の提携ネットワーク。還付金手続きサポートあり | 事故車・損害車専門。120カ国以上への販売網を持ち、大破車両でも買取実績あり | NGP日本自動車リサイクル事業協同組合の加盟店。国内最大級のリサイクルネットワーク |
大手買取店(軽微な損傷の場合)
損傷が軽微で修理後の再販価値が見込める車、または自走可能な事故車の場合は、成田市内の大手中古車買取店も選択肢になります。
| 項目 | ガリバー成田店 | WECARS成田店(旧ビッグモーター) | ジーアフター成田店 |
|---|---|---|---|
| 所在地 | 成田市ウイング土屋53 | 成田市飯田町23-3 | 成田市土屋1665-2 |
| 営業時間 | 09:30〜19:30 | 10:00〜19:00 | 10:00〜19:00 |
| 定休日 | 不定休 | 年中無休 | 年中無休(年末年始を除く) |
| 特徴 | 全国460店舗超のネットワーク | 整備工場併設、出張査定無料 | 国産車・輸入車・商用車・不動車・故障車まで全車種買取 |
ただし、店舗型の買取店は自社で解体ラインを持たないケースが多く、損傷が大きい事故車に対しては消極的な対応となる場合があります。全損・不動車で手間なく引き取ってほしい場合は、事故車・廃車専門の買取サービスを優先的に検討することをおすすめします。
地元の解体業者に直接依頼する選択肢
成田市内および近隣エリアには、自動車リサイクル法に基づく許可を得た解体業者が複数存在します。自社で解体ラインを持つ認可業者に直接依頼することで、中間マージンが省かれ、資源価値が直接反映された価格提示が期待できる場合もあります。
成田市内の主な許可業者としては、株式会社小高興業(成田市台方)、株式会社邦栄(成田市寺台)、オバタ総業株式会社(成田市十余三)などが挙げられます。また、富里市七栄エリアにも解体業者が集積しています。
これらの解体業者は、車体に含まれる鉄やアルミなどの金属資源としての評価を得意としており、古い事故車や大きく損傷した車に対して値段を付けてくれるケースがあります。一方で、年式の新しい車の中古パーツ価値を細かく査定に反映させるのは、大手買取店や事故車専門業者と比べると得意分野ではない場合があります。
また、これらの業者は事務所がヤード(解体施設)に直結した業態であり、一般消費者向けの接客窓口を常設しているわけではありません。個人の飛び込み持ち込みに対応していない場合もあるため、必ず事前に電話で「個人の事故車買取に対応しているか」「予約が必要か」を確認してから相談してください。
※営業時間・サービス内容は変更になる場合があります。利用前に各社へ直接ご確認ください。
成田で事故車を売るなら出張査定が便利
事故車は自走できないケースが多いため、店舗への持ち込みが難しい場合がほとんどです。成田市で事故車を売却するなら、出張査定・引き取りに対応したサービスの利用が現実的です。
自走不能な車は出張引き取りが必須
自走できない事故車は公道を走行できないため、積載車やレッカーによる引き取りが必要です。カーネクストや廃車王など、廃車・事故車専門の買取業者は成田市内全域への出張引き取りに無料で対応しています。
成田空港周辺での事故車対応
成田空港周辺(取香、駒井野、三里塚エリア)は物流トラックの往来が多く、車両トラブルの発生頻度が高い地域です。また、成田市近隣の富里市や芝山町周辺には海外輸出を手がける業者やスクラップヤードが集積しています。こうした地域特性により、事故車の引き取り・買取に対応できる業者へのアクセスが比較的容易な環境にあります。
レッカーのみが必要な場合
事故直後の緊急搬送のみが必要な場合は、成田市を拠点とするロードサービス専門業者も選択肢になります。ただし、ロードサービスの費用は別途発生します。まずは任意保険のロードサービス特約を確認し、保険会社に連絡してから手配することで、費用負担を抑えられます。
廃車にする前に必ず査定を
「事故車だから廃車にするしかない」と思い込んでいる方は少なくありません。しかし、ディーラーや一般の買取店で「値段が付かない」と言われた車でも、事故車専門業者や廃車買取業者であれば買取価格が提示されることがあります。
廃車手続き(抹消登録)を行う千葉運輸支局は千葉市美浜区にあり、成田市内からは片道1時間以上かかります。自分で手続きを行う場合は移動の負担だけでも大きいため、引き取りから抹消登録まで一括で代行してくれる買取業者に依頼するメリットは非常に大きいといえます。
廃車予定の車の買取事情については、別記事でさらに詳しくまとめています。
まずは査定を受けてみよう
事故車であっても、多くの場合は買取価格が付きます。修理して再販できる車、海外市場で需要のある車、部品や金属資源としての価値がある車など、「売れる理由」は一つではありません。
大切なのは、1社だけで判断しないことです。業者によって得意分野や販売ルートが異なるため、複数の業者から査定を受けて比較することで、より良い条件での売却が期待できます。一括査定サービスを使えば、一度の申し込みで複数社の査定額を比較できます。
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まとめ
事故車でも買取価格が付くケースは珍しくありません。修復歴がある車、自走できない車、大きく損傷した車であっても、専門業者であれば買取に対応しています。
修復歴の定義は骨格部分の損傷に限られるため、バンパー交換やドアの板金修理だけでは修復歴には該当しません。「事故をした=修復歴あり」「修復歴あり=0円」という思い込みは、必ずしも正しくないということです。
保険を使う場合は、「分損」と「全損」で車両の扱いが大きく異なります。特に全損認定を受けた場合は保険代位により車両の所有権が保険会社に移転するのが一般的ですので、必ず保険会社に確認してから売却手続きを進めてください。
成田市は幹線道路沿いに買取店が集中しており、事故車・廃車専門の出張引き取りサービスも充実した地域です。地元の解体業者も含め、複数の選択肢から比較検討できる環境にあります。

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